発表では、東日本大震災時における保育施設の津波避難事例に基づき、今後の防災対策を検討する上で重要な課題を整理しました。
講演アンケートにおいて、発表の最後に示した保育施設の立地条件別図が今後の避難計画の重要なポイントになるのではとのご意見をいただきました。
紹介した事例では、保育施設がハザードマップにて浸水想定のある場所に位置していたのか、もしくはしていなかったことによって、施設の初動対応が異なる傾向にありました。
特に、想定を超える津波襲来時に初動対応に時間がかかってしまうと、避難が脱出的・切迫行動に移行してしまい、二次災害のリスクも高まることとなります。
今後も、迅速な避難対応につながる要因に焦点を当て、立地条件別での課題を整理していきたいと思います。